ユニフォームの左腕には試合出場のために地域名をマーキングしますがもう片方の腕がさみしく何か入れたいな~
なんて、思っているチームは多いようです。
しかし、野球ユニフォームをオーダーするときにどんなデザインにするかメチャこだわるのに
袖につけるエンブレムのデザインは何となくそれっぽいマークで妥協してしまっているチームの方!
実は結構いるのではないでしょうか?
前回のコラム「エンブレムの重要性」で解説しましたが
ベースボールシャツの胸についているマーキングとエンブレムのシンボルマークとは役割が異なりデザインも異なるものになります。
ワックオンがお客様とデザイン作成を進める中でシャツについてはプロ野球やMLBなどいろいろな情報を基にカスタマイズして満足できるまでデザインを追求していくのに
エンブレムのデザインについてはあまり熱量を感じられないことが多々あり、時には「いい感じでお願いします~」なんて丸投げの場合すらあります。
チームのユニフォーム担当者と話したところシャツのデザインはチームの熱量が均等に高いのだけれどもエンブレムのデザインまで踏み込むと、
どこから検討すれば良いのかわからない、
エンブレム自体わからない
一から考える熱量が継続しない。
など、ユニフォームの熱量に対しエンブレムはプラスアルファの立ち位置と捉えられ
デザインを検討するハードルが少々高いと思われがちのようです。
しかし、シンボルマークを作る事で様々なメリットが生まれることを理解して欲しい。
そのメリットとは、
・プロ野球っぽい!
・チームの士気が高まる!
・SNSのアイコンマークに利用ができ利便性は抜群!
・マークがある事でチーム周りに統一感が生まれる!
など、良いことだらけです。
そこでワックオンからの提案です!
デザインを作るうえでのテンプレート的なアプローチがあれば、なにかイメージが見えそうな感じがしませんか?
チームのストーリーを込めたエンブレムの付いたユニフォームは更に愛着が増すものです。
これを機会にあなたのチームにも是非シンボルマークを作ってユニフォームにエンブレムを付けようではありませんか!!
今回はエンブレムデザインを作るコツの解説です。
ワックオンの「ワッペンカタログ」のガイドに沿いながらデザインを選んで完成できるエンブレムデザイン作成を紹介していきます。
ワックオンの「エンブレムカタログ」にはエンブレムを作るうえで必要なデザインソースをカテゴリー別に整理して紹介しています。
カテゴリーの中からお好みを選びパーツを組み合わせ、パーツを足すなどのアレンジで無数のパターンが可能です。
シンボルマークの要はその名の如く「シンボル=象徴。記号」です。
わかりやすいのは「キャラクター」や「モチーフ」です。
言わばシンボルマークのメインです。
この部分のデザインが決まればほぼ80%は見えてきたと言っても過言ではありません。
お気に入りのデザインを探す際に、メーカー側からこれでもかとデザインを乱立されてもただ迷ってしまったことはありませんか?
ワックオンでは、納得してお気に入りを見つけてもらう為に「目的」を明確に意識してもらえることを重視してお客様と会話しております。
その一環としてデザインの提示も「カテゴリー別」に整理することでチームのコンセプトや目指す方向性を意識してもらう事で
デザインも明確なチームのカラーが樹立していくものと理解しております。
ワックオンのエンブレムデザインのモチーフカテゴリは5個のカテゴリーに分けて方向性を選別しています。
「あれもいいな」「これも良いな」「これとあれの間が良いな」
悩んで当たり前です。デザインを絞り込むのは簡単ではありません。
だからこそカテゴリーで仕分けしたアプローチがわかりやすい。
ロゴがモチーフとなっており、近代的でスマートな印象が特徴のデザインに仕上がります。
チーム名を前面に出したコンセプトデザインでありながらキャラクターや柄でないことで抽象的なスマート感を演出しています。
胸のチームマーキングと連動した運用でチームの世界観を統一させる効果を狙えます。
最も多く使われるモチーフパターンです。
チーム(自分達を)動物に例えキャラクター化したデザインです。
擬人化した愛着が湧く人気のモチーフです。
「打つ!」「投げる!」野球を象徴したプレーのモチーフは野球チームらしい、野球チームだからこそ理に適ったデザインです。
躍動感あるシルエットは自分たちのプレーを投影したマインドモチーフです。
野球に関わる用具「バット」「ボール」「グローブ」などの野球を象徴する用具を取り入れたデザインです。
野球に関連深い用具はプレーヤーにとって大切であり野球人として分身でもあるモラルがモチーフとなっています。
試合となれば戦いです。誰しも自分達を強く見せたいものです。
硬派で武骨なチームに見られるような強そうなモチーフのヒントをまとめたデザインです。
対戦相手を威嚇するような強そうなモチーフをエンブレムに込めて相手チームを圧倒させましょう。
デザインを組み立てる際に、「もっとこんな感じのパーツがあればなぁ」
そんなリクエストにお応えした補足的な追加パーツのページです。
エンブレムはパーツとパーツを組み合わせて構築させてデザインを組み立てます。
前述でモチーフのカテゴリーと共に完成デザイン一覧をページを掲載し紹介していきましたが、その掲載デザインをそのまま使うのは「カスタマイズ」として物足りないですよね。
やはり、自分でアレンジしてこそカスタマイズの真骨頂です!
それではいよいよアレンジを加えてオリジナルデザインができるまでの実践例を紹介していきましょう。
文字ベースだけでは無機質でさみしい印象のデザインがベースでしたが
ロゴを枠からはみ出し、流れのあるボールを追加することで躍動感が生まれました。
そして、リーフモチーフを足すことで華やかさが倍増です。
最終的には「MLBのスタジアム感」を彷彿させる華やかでエンターテイメントを感じる雰囲気のデザインが完成しました。
アニマルの中でも愛嬌のあるデザインがベースになっていますが
配色をシックなモノトーンにアレンジし、書体もパキッと締まったものを選定
迫ってくるポーズのアニマルの選択と流れのあるリボンのアレンジで見事に迫りくるハンターの迫力あるデザインにアレンジが完成しました!
もはやベースとなるデザインからは想像を超えた変化を遂げたアレンジとなっています。
パーツの足し算と差し替えの技でデザインの可能性が膨らむ参考になる実践例です。
野球の用具とプレーヤーをかけ合わせたらもうそれは「野球」以外何物でもありません。最強バッテリーのコーディネートアレンジです。
センター部分にチーム設立の「since」を入れるとグッとそれっぽくなる演出です。
ベースデザイン自体はいかにも厳ついイメージのスカルを選定。
そこに「炎」と「昇り流」の強そうエッセンスのチョイ足しアレンジ。
見事に「燃え上がるスカル」の完成です。
迫力が倍増で強そうが止まりません。
ここまでデザインの詳細とカテゴリーを仕分けした意図、そしてパーツの組み合わせをアレンジしてデザインを作り上げる実践例を紹介してきました。
エンブレムのデザインに対する抵抗感はかなりハードルが下がり、自信も実践したくなったのではないでしょうか?
エンブレムのパーツごとに自身でストーリーを込めて、パーツをセレクトすることで完成したデザインにはしっかりとしたストーリーとコンセプトが含まれています。
素敵なシンボルマークを作成して、そのデザインをエンブレムとしてシャツにマーキングすれば一層愛着のあるユニフォームとなること間違いなし!