野球のユニフォームには、実はさまざまな着こなしのスタイルがあることをご存知でしょうか。
野球経験のある方には馴染み深いかもしれませんが、よく見ると選手ごとにユニフォームの着こなし方が違います。
ここでは、特に野球が始まる古くからの着こなし「オールドスタイル」について解説していきたいと思います。
オールドスタイルの魅力や着こなし方、他スタイルとの違いなどを詳しく紹介していきます。
オールドスタイルの基本と魅力
オールドスタイルとは伝統的な着こなし
オールドスタイルは、過去のプロ野球選手たちが採用していた伝統的なユニフォームの着こなしを指します。
このスタイルは、現代のスポーツウェアと異なり、シンプルでありながらクラシックな魅力をもっています。
ユニフォームのシルエットや素材、そして特に足元のディテールにこだわることで、ノスタルジックな雰囲気を醸し出します。
オールドスタイルは、その時代特有の気品と機能性を兼ね備え、多くのファンや選手に愛され続けています。
クラシックなデザインが魅力
オールドスタイルの魅力は、そのクラシックなデザインにあります。
シンプルなラインと自然素材を用いたユニフォームは、どの時代においても普遍的な美しさをもっています。
今もなお、多くの野球選手に履き続けられているオールドスタイルは、単なる懐古主義ではなく、時代を超えて愛される足元の美学ともいえるでしょう。
最近では、プロ野球のオープン戦のグラウンドで、ソフトバンクのナインがそろってオールドースタイルで登場し観客を沸かせたことも話題になっています。
シンプルでありながらも見る人に洗練された印象を与え、多くの人を惹きつけるスタイルだからこそ成しえたのではないでしょうか。
【参考:ソフトバンクナインがそろって「オールドスタイル」に 柳田悠岐ら珍しい姿にチームメート笑顔:「おっ!」でつながる地元密着のスポーツ応援メディア 西スポWEB OTTO!】
決め手は靴下の履き方
オールドスタイルは、靴下の履き方に特徴があります。
ユニフォームの裾を靴下で折り返し固定し、膝下の位置で止める履き方で、ユニフォームの上から靴下を見せるスタイルです。
さらに、膝下まで靴下を露出させる「ショートスタイル」と、それより10センチ程靴下が短い「レギュラースタイル」と二つに分類することができます。
同じオールドスタイルでも、着こなしのイメージや機能性が違いますので、順を追いながらそれぞれのポイントをお伝えしていきたいと思います。
オールドスタイルの着こなし
美しさのポイントは膝下までの靴下
膝下までしっかりと上げた靴下は、足元を引き締める効果があります。
このスタイルは、足のラインを綺麗に見せるだけでなく、全体のシルエットを整える効果もあります。
足元が引き締まることで、足が速そうに見えるなど機敏な印象も与えます。
オールドスタイルを取り入れているプロ野球選手の中にも「俊足に見せて、相手を警戒させたい」と理由にあげている選手もいるようです。
オールドスタイルは、機能面やファッション性だけでなく、印象操作で選ぶ選手もいることから、よりプロフェッショナルなスタイルといえるのかもしれません。
【参考: https://pacificleague.com/news/21837 】
靴下は自然素材がおすすめ
オールドスタイルでは、靴下の素材にもこだわりがあります。
コットンやウールなどの自然素材が多く使用され、通気性と耐久性が確保されています。
コットンは柔らかく、汗を吸収しやすい特徴があり、長時間の着用でも快適さを保ちます。
ウールは保温性が高く、寒い季節にも適しています。
また、靴下の厚さや編み方も印象を決める上で重要な要素の一つです。
厚手の靴下やウールなどの編み目の大きいものは足元にボリュームを持たせ、編み目の細かい薄手の靴下はすっきりとした印象を与えます。
色とデザインの選び方でも違いが出る
オールドスタイルは、足元から見える靴下の割合が大きい分、色やデザインによっても印象が違って見えます。
靴下の色によって、引き締まった足元や、より屈強な足元を演出してくれるでしょう。
また、上着のユニフォームに合わせた靴下の色選びも全体の統一感をもたせてくれます。
各チームのイメージカラーを靴下にもってくるのもチームを盛り上げる要素の一つかもしれませんね。
靴下は色だけでなくラインの位置や太さも印象を左右します。
細いラインは足元をシャープに見せ、太いラインはアクセントを加えます。
白を基調とした靴下に黒いラインが入ったデザインは、特にクラシックな印象を強調してくれるでしょう。
靴下の長さや素材、色とデザインの選び方を工夫することで、自分だけのスタイルを確立することができます。
オールドスタイルの靴下の履き方をマスターし、クラシックな美しさと機能性を兼ね備えた足元を演出しましょう。
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イチロー選手に学ぶオールドスタイル
イチロー選手のオールドスタイルへのこだわり
プロ野球選手の中でも、オールドスタイルを貫いている選手として有名なのがイチロー選手です。
オールドスタイルと聞いて、イチロー選手を真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
それほどイチロー選手の確立されたスタイルといえます。
誰もが知る卓越したプレイと同様に、着こなしにもこだわりをもっていることがうかがえます。
イチロー選手の着こなしは常にシンプルでありながらも、スタイリッシュで機能的です。
フィット感のあるユニフォームの着こなしは、動きやすさと見た目のバランスを保っており、オールドスタイルを貫くイチロー選手のプロフェッショナルな姿勢を象徴しています。
ショートスタイル:イチロー選手の靴下の履き方
イチロー選手の靴下の履き方は、オールドスタイルの一つ、ショートスタイルの典型です。
常に膝下までしっかりと靴下を上げており、イチロー選手の足元を演出しています。
ショートスタイルの印象とイチロー選手のプレイスタイルが調和し、視覚的にも美しく見えます。
また、常にそのスタイルを貫くことで確固たる存在感を放ち、どんな時もブレない姿勢を示しているといえるのではないでしょうか。
オールドスタイルの魅力を再確認させてくれるイチロー選手は、今もなお数多くの選手に影響を与え続けています。
機能性とスタイルの両立
イチロー選手がオールドスタイルの着こなしをするようになった理由の一つに、軽さや動きの快適さ、素早さなどがあるようです。
足元がフィットすることで、俊敏な動きを可能にしているといえます。
イチロー選手以外のオールドスタイルを愛用する選手も、俊足で機敏なプレイスタイルをイメージできることから、動きやすさはオールドスタイルの機能性の一つといえそうですね。
また、靴下を重ねるなどの足元のサポートを強化することで、ケガの防止にもつながります。
オールドスタイルには、見た目の美しさだけでなく、機能性も備わった着こなしといえます。
イチロー選手のように、オールドスタイルを取り入れ靴下を膝下までしっかりと上げることで、プレイ中の動きやすさと足元の美しさを両立させることができます。
オールドスタイルの種類
先にも述べましたように、オールドスタイルには2種類に分けることができます。
一つが「レギュラースタイル」、もう一つがイチロー選手でお馴染みの「ショートスタイル」になります。
一つずつ紹介していきましょう。
レギュラースタイル
定番な着こなしのレギュラースタイル
レギュラースタイルは野球のユニフォームにおける定番な着こなしです。
シンプルでありながらもながらもトラディショナルな印象があるスタイルです。
少年野球チームや中学・高校の野球部などでもお馴染みのスタイルなので、野球のユニフォームを思い浮かべた際に、このスタイルをイメージする方も多いのではないでしょうか。
ポイントは、靴下がふくらはぎぐらいまでの長さにあります。
足元から上半身までの全体のシルエットを整え、シンプルで誰にでも似合うスタイルです。
華美で目立つことはありませんが、シンプルこそがレギュラースタイルの最大の魅力でしょう。
また、プレイヤーの身体的特徴を問わず万人に似合うからこそ、時代を超えて愛されてきたといえます。
レギュラースタイルはシンプルで機能性を備えている
長く愛され続けたわけには機能性の面からもいえます。
後に紹介するショートスタイルよりも少しだけパンツが長いため、ゆとりのある動きやすさがあります。
子どもや初心者など誰でも取り入れやすいユニフォームスタイルです。
また、ユニフォームの着こなしや素材など細部までこだわることで、より機能性を高めることもできます。
特に靴下の履き方や素材選びは、長時間のプレイの快適さを保つ上で大切なポイントです。
さらにはユニフォーム全体のフィット感を調整することで、シンプルでクラシックなデザインを維持しつつも、スタイリッシュな着こなしが実現できるでしょう。
ショートスタイル
軽やかなショートスタイル
続いて、オールドスタイルのもう一つ「ショートスタイル」の紹介です。
ショートスタイルは、レギュラースタイルよりもパンツが短く、靴下を膝下までしっかり見せて履くスタイルのことです。
靴下が多く見える分、足元がより強調されるので、全体のシルエットにアクセントが加わり、より引き締まったシャープな印象をもちます。
イチロー選手を始め、ショートスタイルを取り入れている選手に、俊敏なイメージをもつことができるのも足元が軽やかに見えることからかもしれませんね。
ショートスタイルは機能的で美しいプロフェッショナルなスタイル
ショートスタイルは、足元のラインがよく見え、筋肉の動きや足の形を美しく見せます。
よりプロフェッショナルでアスリートらしいスタイルの一つといえるでしょう。
また、膝が曲げやすい、素早く動けるなど機能面でも評価されています。
実際の動きやすさから、ショートスタイルを選択している選手も多いようです。
靴下が外に見える割合が大きい分、靴下の機能も求められるスタイルです。
素材や色など、自分にあった靴下を選択すると良いでしょう。
たとえば、通気性の良いコットンや薄手のナイロン素材を選ぶことで、長時間のプレイでも快適さを保つことができます。
逆に、寒い季節にはウール素材を選ぶなどして足元を冷やさない工夫もできます。
季節に応じて、自分に合った靴下を変えることも良さそうですね。
また、練習着などはデザインや靴下の色選びも楽しみの一つになります。
なりたいイメージやモチベーションがあがる色を選ぶことで、自分のスタイルを確立することもできるのではないでしょうか。
ショートスタイルはまさにアスリートにとって機能性と美しさを兼ね備えた理想的な選択肢といえます。
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その他のスタイル
正統派のストレートスタイル
ストレートスタイルとは、ユニフォームの裾を外に出す履き方です。
一般的な洋服のパンツと同じ履き方ですね。
オールドスタイルと違い、裾と靴下を折り込んだりゴムで縛る必要がないので、圧迫感が少なく快適で楽に過ごせます。
また、ストンとした真っすぐのシルエットがシンプルでありながらもエレガントな印象をもちます。
どのシーンにも適しており誰にでも着こなしやすいスタイルでしょう。
ストレートスタイルは、1990年代から見られるようになったスタイルですが、シンプルで着やすく、動きやすいことからプロ・アマチュア問わず多くのプレイヤーから支持されています。
今ではオールドスタイルと同様に定番な正統派スタイルとなっています。
ボリューム感を活かしたフレアスタイル
次に、フレアスタイルです。
ユニフォームの裾が膝あたりから広くなっているスタイルのことです。
普段着やカジュアル着のお洒落なパンツスタイルの一つとしても見かけますよね。
プロ野球界では、現日本ハムファイターズの新庄剛志監督が選手時代フレアスタイルを好んで履いていたことを覚えている方も多いのではないでしょうか。
足元にボリューム感が出るので、全体のシルエットに華やかさを加える着こなしになります。
このスタイルは、ユニフォームやスポーツウェアにおいて個性的でファッション性の強い印象をもちます。
より実用性重視なロングスタイル
最後に、ロングスタイルです。
正統派ストレートスタイルにも似ていますが、パンツの形状が足首に向けて少し細く、裾をゴムで縛っているスタイルです。
ストレートスタイルとフレアスタイルではシューズに裾が乗りますが、ロングスタイルはオールドスタイルと同様にシューズもしっかりと見えています。
ストレートスタイルの中では、足元をシャープに演出してくれるスタイルになりますね。
また、裾がゴムで縛ってあるので、ストレートスタイルの中では一番フィット性があり動きやすいのも特徴です。
おわりに
オールドスタイルのユニフォームは、クラシックなデザインで歴史と風格を感じさせる魅力があります。
特徴的な靴下を見せる履き方は、見た目の美しさだけでなく、機能性にも優れています。
オールドスタイルの他にも野球ユニフォームにはさまざまな着こなしスタイルがあり、それぞれに独自の魅力があります。
多彩な選択肢の中から自分のプレースタイルや好みに合ったユニフォームを自由に選ぶことができるのが、現代の野球ユニフォームの魅力の一つといえるでしょう。
ユニフォーム選びは、自分の個性を表現することはもちろん、自分自身のプレーを見直し、動きやフィット感を分析する良い機会にもなります。
自分に合ったスタイルが分からない場合は、目標とする選手や好きな選手を参考にするのがおすすめです。
それぞれのスタイルの特徴を理解し、自分にぴったりのスタイルを見つけることで、野球の楽しさがさらに広がっていくでしょう。
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