
10.5.2022
yakyu-dachi-editor
野球のグローブは守るポジションによって形状が違います。
大きく分けると、野手の「グラブ」と一塁手用の「ファーストミット」、捕手用の「キャッチャーミット」の3タイプです。
さらに野手用のグラブでも、ピッチャー、セカンド、 ショート、サード、外野手用で大きさや形が異なります。
今回の記事ではポジション別のグローブの違いを紹介します。
1.ボールの握りが見えにくい:ピッチャー用グローブ

ピッチャー用グラブは、ボールの握りが見えないように設計されているのが大きな特徴です。
ウェブ部分がしっかり編み込まれており、バッターに球種を読まれないよう工夫されています。
また、バッターとの距離が最も近いポジションのため、ピッチャー返しなどの強烈な打球から身を守る目的で、大きめのグラブを使用する選手が多いです。
さらに、捕球時の安定感も考慮されており、ポケットが深めに作られていることでしっかりとボールを掴みやすくなっています。
モデルによっては、指先の動きを柔軟にする設計が施され、スムーズな送球がしやすいタイプもあり、投球だけでなく守備の動作にも配慮された作りになっています。
2.捕球面の広さと耐久性が特徴:キャッチャーミット

キャッチャーは、ルール上「キャッチャーミット」を必ず使用しなければなりません。
通常のグローブとは異なり、指の分かれた形状ではなく、丸みを帯びた一体型の構造になっています。
キャッチャーミットの最大の特徴は、捕球面が大きく、しっかりとした厚みがあることです。
ピッチャーの投げる速球や変化球を確実に捕球できるよう、耐久性の高い作りになっています。
また、強い衝撃を受け止めるために分厚いパッドが内蔵されており、指や手のひらへの負担を軽減する役割も果たします。
他のグローブと比べて重量がある分扱いには慣れが必要ですが、捕球時の安定感が増し、投手の投げるボールを確実に受け止めることができます。
キャッチャーは守備の要としてピッチャーの投球を支える重要なポジション。
ミットの選び方ひとつでプレーの質も変わってくるでしょう。
3.捕球しやすくポケットが深い:ファーストミット

ファーストミットは、一塁手専用のグローブであり、他のポジションのグローブとは大きく異なる形状をしています。
内野手からの送球を確実にキャッチする役割があるため、ポケットが深く、ネット(ウェブ)部分が長めに設計されています。
これにより、ショートバウンドやハイバウンドの捕球がしやすく、ミスを防ぐことができます。
また、革の面積が大きいため、キャッチャーミットと同様に重量感があるで、しっかりとした捕球力が求められます。
ファーストミットは、内野守備の安定を支える重要な道具であり、一塁手にとって欠かせない存在です。
選ぶ際には、ポケットの深さやフィット感を考慮し、自分のプレースタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
4.コンパクトで操作性が高い:セカンド用グローブ
内野手用のグローブの中でセカンド用が一番小さいです。
捕球からスローイングへスムーズに移行できるよう、ボールをすぐに握り直せるように操作性を重視した浅いポケットとなっています。
また、軽量で柔らかめの革が使われることが多く、俊敏な動きに対応ています。
素早い送球が求められるポジションのため、手にフィットしやすく、ダブルプレーやゴロ処理の際にスムーズにボールをさばけるよう設計されています。
操作性を重視した作りになっているため、グローブの開閉がしやすく、瞬時の判断が求められるプレーに適しています。
5.機動力と操作性を両立:ショート用グローブ
ショート用のグローブは、セカンド用よりもやや大きく、内野全体の守備範囲をカバーするためにバランスの取れた設計になっています。
ショートは鋭い打球が飛んでくることが多いため、素早くボールを処理できるよう、セカンド用と同様に浅めのポケットが採用されています。
また、強い打球をしっかり受け止められるよう、セカンド用よりもややしっかりとした作りになっているのが特徴です。
さらに、広い守備範囲をカバーするために、グローブのサイズは大きすぎず小さすぎず、操作性と安定感を両立させています。
送球の際にスムーズな握り替えができるよう、革の硬さや型付けにもこだわりが必要です。
6.捕球力と耐久性を重視:サード用グローブ
サード用のグローブは、右打者からの強烈なライナーやゴロに対応できるよう、他の内野手用グローブと比べて頑丈な作りになっています。
捕球面のポケットは深めで、しっかりとボールを収められる設計になっています。
捕球時には、ただ受け止めるだけでなく、強い打球に負けないよう「掴む」感覚が重要です。
そのため、耐久性の高い革が使用されており、全体的にしっかりとした重みがあります。
また、サードは素早い反応が求められるポジションでもあるため、グローブのサイズは大きすぎず、動きやすさと安定感を兼ね備えた形状になっているのが特徴です。
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7.深いポケットで確実にキャッチ:外野手用グローブ

外野手用のグローブは、内野手用と比べて長めに設計されているのが特徴です。
これは、フェンス際の打球や高く上がったフライを確実にキャッチするためです。
グローブの長さを活かすことで、ギリギリのプレーでも打球に届きやすくなります。
また、内野手用は左右のボール処理を重視した形状なのに対し、外野手用は上下の動きに適した作りになっています。
そのため、ポケットは深めで、しっかりとボールを包み込むような構造が多く採用されています。
さらに、外野の守備では遠投の機会が多いため、送球時に安定感を持たせるために、しっかりと手にフィットするような型が好まれる傾向にあります。
8.迷ったらこれ!万能タイプ:オールラウンド用
オールラウンド用グローブは、複数のポジションを守る人向けに作られた汎用性の高いモデルです。
特定のポジション専用ではなく、内野・外野どちらにも対応できる設計になっています。
基本的には内野手用グローブに近いサイズ感や形状が多いですが、ポケットの深さや指の長さなどがバランスよく設計されているため、さまざまなプレーに対応しやすいのが特徴です。
野球を始めたばかりの方や、試合ごとに異なるポジションを守る機会が多いプレイヤーにとって、最適な選択肢でしょう。
また、草野球チームでは固定のポジションが決まっていないこともあるため、1つ持っておくと便利なグローブです。
9.まとめ
今回は、ポジションごとのグローブの特徴と違いについて紹介しました。
ポジションごとのグローブの違いを知ることで、プレーや守備位置への理解がより深まったのではないでしょうか。
紹介したように野球のグローブは、それぞれのポジションに適した形状や機能を持ってはいますが、必ずしも決められた型を使わなければならないわけではありません。
自分のプレースタイルや使いやすさを考慮し、最適なグローブを選ぶことが大切です。
ぜひ、自分に合ったグローブを見つけて、プレーの幅を広げてみてくださいね!
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